●渡辺實著<未解放部落史の研究>を入手・・・
今日、インターネットの<日本の古本屋>経由で、渡辺實著『未解放部落史の研究』(吉川弘文館)を入手しました。
古書価格は2000円・・・。
『部落学序説』の視点・視角・視座から読み直していくことになります。
<はしがき>にこのようなことばがありました。昭和20年7月の空襲で蔵書・史料を失った渡辺實氏(当時34歳のとき・・・)、疎開先の豊川市で<小坂井部落>に出会い、<そこで余暇を利用しては、この部落やその周辺部落の記録と伝承を調査研究した・・・>といいます。しかし、<何ひとつとして、解明のつかない問題ばかりに・・・>。これが、<私の未解放部落研究開始の動機である>といいます。<もし、私が戦災にあわず、豊川という地域に居住しなかったならば、恐らくはこの本は生まれなかったであろう>。
渡辺實氏、<未解放部落史の研究>は<賤民史>研究であるといいます。そして、それ以前の部落史研究を批判して、<未解放部落の古代から現代までの全史を・・・一人の人が一貫して記述したものは極めて少ない・・・>といいます。
940ページに及ぶ『未解放部落史の研究』は、古代から戦前までの時代を視野にいれての研究ですから、渡辺實氏が<小坂井部落>と出会うことではじめた部落史研究は、部落史研究の中で特異な位置を占めていたのかもしれません。
『部落学序説』の筆者のいう、差別思想としての<賤民史観>的研究の枠組み・・・、渡辺實著『未解放部落史の研究』においても追究するは当然のこと・・・。
筆者が関心を持つのは、部落史研究者である渡辺實氏の<差別意識>や<差別観念>ではなく、差別的な<史観>や、差別的な学問的<枠組み>、研究上の<制約>についてです。
渡辺實著『未解放部落史の研究』から賤民史観的枠組みを取り除くと、どのような世界が広がっていくのか・・・、筆者、部落史研究に興味はつきない・・・。
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