●新比較外交政策論他・・・
久しぶりに、国道2号線沿いのBOOKOFFに立ち寄りました。
購入したのは、花井等・須藤眞志編著『新比較外交政策論』(学陽書房)・日高善樹著『日本人が知らないアメリカひとり勝ち戦略』(PHP)・ジョージ・フリードマン他著『ザ・カミング・ウォー・ウィズ・ジャパン 「第二次太平洋戦争」は不可避だ』(徳間書店)。
その帰り、同じ国道2号線沿いの宮脇書店にも立ち寄り、油井大三郎著『なぜ戦争観は衝突するか 日本とアメリカ』(岩波文庫)を購入しました。
突然の安倍首相の辞任騒ぎがあって、少し考えるところがあったからです。安倍首相は、表向きの辞任理由を、「11月1日に期限が切れるテロ対策特別措置法に基づく海上自衛隊のインド洋での給油活動を継続するため、民主党の小沢一郎代表に呼びかけ党首会談を断られた・・・」(朝日新聞)として、現行・テロ対策特別措置法の継続のため「局面の打開」を図ることにあるとしています。
そのあと、「力強く政策を遂行することが困難な状況」、「参院で民主党が第一党となり、国会運営の主導権を握られた」・・・、ことが理由として続きますが、「与謝野官房長官は首相の辞任表明の後の記者会見で、首相の健康状態の悪化も辞任の理由に挙げた」そうです。
安倍首相は、目に涙を滲ませながらその辞任理由を話したのですが、筆者は、なかなかその涙の理由が分かりません。
スイスの哲学者・アミエルは、その日記の中で、人間の流す涙は、インドの妙薬の数程無数にある・・・、というような意味のことを記していますが、人それぞれの流す涙の意味を明らかにすることは困難です。
「小泉首相が参議院選挙で敗北した」とき、「ブッシュ大統領はこういった」そうです。「政治的に見れば、何の問題もない。日米安保体制さえ安定しており、日米関係が有効的に続いているかぎり、日本の選挙など・・・」(日高善樹著『日本人が知らないアメリカひとり勝ち戦略』)。
小泉元首相の路線と方針を引き継ぎ、首相になった安倍首相も、小泉元首相と同じく、「参議院選挙で敗北した」のであるから、参議院選挙の敗北にそれほど拘る必要はなかったのかも知れません。
問題は、小泉元首相の路線と方針を引き継いでいるように見えながら、実は、小泉元首相の路線・方針に違うような政策を安倍首相がとったところがあります。
それが、「美しい国つくり」という言葉に象徴的に表現されている、「戦後レジューム」からの脱却、戦前の日本の復活を指向したことです。
その結果として、小泉元首相と同じように、参議院選挙に敗北したにもかかわらず、小泉元首相は政権を継続し、安倍首相は、所信表明後の代表質問を前にその政権継続を断念してしまいます。
安倍首相は、戦後の長期自民党政権の中で、「日米関係」にはじめて亀裂を入れた首相ということになります。「戦後レジュームからの脱却」を唱え、右傾化戦略・軍国主義化戦略をとろうとする安倍首相と、戦後体制を崩すことなく日本独自の外交を貫こうとする小沢一郎民主党首・・・。
アメリカは、与党の安倍首相より、野党の小沢一郎党首を、パートナーとして選択したのかも知れません。
*筆者は政治音痴です。安倍首相辞任報道に接して驚いた筆者の単なる反応・感想です。
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