●某市人権課の課長さん、礼拝に出席される・・・
今週、某県某市の人権擁護委員の方々の研修会で、1時間ほど、『部落学序説』の中心的な内容についてお話をさせていただくことになっていますが、その某市人権課の課長さんが、昨日、日本基督教団下松愛隣教会の礼拝に出席されました。
説教のテキストは、聖書日課から選んだ、ローマ人への手紙第6章12~23節、説教題は「恵みのもとに」。説教要旨は、「基督者の人生は、律法のもとに生きるか、恵みのもとに生きるか、そのいずれか・・・。二者択一であって、その中間領域の選択はありえない。恵みのもとに生きることを選択しなければ律法のもとに生きることになる。恵みのもとに生きるということは、罪から自由になること・・・。この場合の<~から自由になる>ということばは、<~から解放される>ということを意味する。イエス・キリストを信じることによって<罪から解放される>ということは、主イエス・キリストのみを神とすることで、この世のすべてのことがらを相対化する・・・、ということを意味する。基督者は、本質的には<相対主義者>である。いなかる意味でも、自己の言葉・行為を絶対化することはできない。スイスの哲学者・基督者であるアミエルは、27歳ら61歳まで日記を記しているが、61歳の年を迎えたとき、<すべてのものから自由>になることを課題としている。まことの神を神とすることで、すべてのもをの相対化し、すべてのものから自由になることを指向した。恵みのもとに生きる・・・、とは、終生、この相対主義を徹底し、ほんとうの自由を追究していくことにある」。
礼拝後、いつものように、インスタントコーヒーを飲みながら、1時間ほど、某市係長さんをまじえて、礼拝出席者で話し合いのひとときを持ちました。当然、話題は、部落差別に関して・・・。
今回の研修会の<講演内容>について・・・。
その係長さん曰く、「あの・・・、私に話をあわせられなくても結構です。日頃、教会の中で話をされていることを話されて・・・」。
筆者答えて、「下松愛隣教会では、毎週、部落差別について話をしていますから、係長さんにあわせて特別話をしているわけではありませんが・・・」。
某市の係長さん・・・、とても驚かれたようです。なにでも、その係長さんが知っている教会の牧師の多くは、部落差別問題と取り組んでいるといっても、<個人的>に取り組んでいるだけであって、その取り組みの内容を信徒の方々に還元したり共有したりしている例はほとんどないとか・・・。それで、某市の係長さん・・・、予告なく、下松愛隣教会の礼拝に出席して、牧師である筆者が、実際はどのような取り組みをしているのか確認したかったとか・・・。
礼拝後の某市係長さんを囲んでの茶話会・・・、筆者も信徒の方々も、部落史に関する問題について、終始ニコニコしながら対話を楽しんでいました。下松愛隣教会の信徒の方々は元公務員・現公務員だったりしますから、某市の人権課の係長さんに、最初から親近感を抱いて話をされていました。
某市の係長さん曰く、「みなさん、牧師さんの『部落学序説』を読んでおられるのですか・・・?」
信徒の方々答えて曰く、「ええ、毎日読んでいますよ」。「なにしろ、牧師さんが取り組みをはじめられてから、毎週、報告を聞いてきましたから・・・。徐々に慣らされていきましたので、部落差別についてはほとんど牧師さんと同じ考えになっていますよ・・・」。
しかし、なぜか、パニックに陥ってしまわれた、某市の係長さん、ついにこんな発言を・・・、「みなさん、部落の関係者なのですか・・・?」
筆者、「いいえ、この教会には、被差別部落出身のひとは誰もいません。ただ、毎年、クリスマスイヴのときには、新南陽の被差別部落の方々と一緒に礼拝を守っていますが・・・」。
ひとは、<部落差別>から解放されたとき・・・、<部落差別>について、<差別意識>・<差別表現>にとらわれないで、自由に発言、議論することができます。しかし、自由に<部落差別>について話し合うことができない、タブーや禁忌が存在しているとしたら、そこには、依然として部落差別が存在し、影響力を持っているということでしょう。
1時間の茶話会が終わって、信徒の方が帰られたあと、某市係長さんのご質問にお答えしたあと、某市係長さんのくるまにのって、ブログ『ジゲ戦記』の方々の在所へ・・・。
途中、下松市の被差別部落、旧徳山市の2箇所の被差別部落を通って、旧新南陽市のブログ『ジゲ戦記』の方々(部落解放同盟新南陽支部・・・)の在所に行きました。<サンチョの奥さま>の案内で、その地区を歩き、某市人権擁護委員の方々の研修会場となる隣保館とその駐車場を確認・・・。そのあと、<サンチョの奥さま>の本格的な紅茶をご馳走になって帰ってきました。
筆者、係長さんに教会までおくってもらい、教会の玄関で別れました。某市の係長さん、某市に帰るためには、高速道路を4時間走らなければならないとか・・・。某市の係長さん、明るい顔で帰って行かれたので、筆者、ほっと、ひとあんしん・・・。
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