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2008年5月 4日 (日)

●水も低きから高きへ流れる・・・

昨日、夕方、部落解放同盟新南陽支部の部落史研究会の方がこられました。

数時間お話をしましたが、話の内容は、もっぱら「水」について・・・。

その方、信州大学・中本信忠教授に影響を受けて、自然の力を利用した簡易浄水装置を作っておられるのですが、その装置もだんだん本格的なものになりつつあるようです。

筆者、晩年は、妻の実家のある福島県の湖南町に戻って田畑を耕さなければなりませんが、そのとき、低い位置にある谷川の水を、高い位置にある畑に吸い上げる方法についてお聞きしたら、18世紀後半以降全世界で使用されている「水撃ポンプ」を設置すれば、高きから低きへ流れることを普遍的な法則とする水の流れを逆に、低きから高きへ流れさせることが可能になるのだとか・・・。

その「水撃ポンプ」の作成方法と設置方法を教えてくださいました。

妻の実家の畑のとなりの畑を耕していたおばあさん・・・、「谷川の水を畑にまくのが大変だ・・・」と行っておられましたが、この「水撃ポンプ」を設置すれば、妻の実家のおとうさん、おかあさんだけでなく、その周辺の畑を耕すみんなが楽になりそうです。

もちろん、「水撃ポンプ」だけでなく、他の方法もあるのですが、「水は高きから低きに流れる・・・」という<常識>、人間の<良識>は、その逆、「水を低きから高きへ流す・・・」ことを可能ならしめます。

「健全なる精神は健全なる身体に宿る」という定説を逆転させて、「健全なる身体は健全なる精神に宿る」と自説を展開された、筆者に農学・営農学を教えてくださった井草正先生・・・、「常識」に身を安住し、「常識」に反する知識や技術を独断・偏見として切り捨てて省みない風潮が蔓延していますが、いかなる「常識」も、その中に「非・常識」が含まれているようです。その「非・常識」をすら生かす知恵は「良識」というものです。

ただ、この水撃ポンプ・・・、大きな音がするそうです。

ウグイスの鳴き声がこだまする山間で、鉄砲に近い音を立てると、ウグイスの鳴き声が聞こえなくなるかも・・・。水やりを楽して、ウグイスの鳴き声を楽しむのを諦めるか・・・、それとも、水やりの労をいとわないで、ウグイスと同棲同類して、ウグイスの鳴き声を楽しむか・・・。

筆者は、後者を選ぶことになりそうです。

歴史研究会の方が教えてくださった、水を低きから高きへ流すもうひとつの方法を実践することになりそうです。音を立てずに水を低きから高きへ流す方法・・・。

高齢化社会の農村を生きるためには、「常識」にこだわらず、「非・常識」すら生きていくための知識・技術に転換する必要がありそうです。人間社会とちがって、自然は、人間の「非・常識」すら抱擁する豊かさにあふれています。

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